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開発経緯

Cross talk

サイレントシステム開発経緯

私たちサイレントシステム事業部は、現場やユーザーからの要望を細やかに商品開発部へ情報共有し、より良い製品の開発・改良に繋げるための取り組みをしております。

サイレントシステム開発経緯
Cross talk : sales manager x engineers

サイレントシステムのはじまり、
開発をしてきた経緯についてお話しします。

建設会社が工事の騒音課題に向き合って、今の開発をすることになった経緯の中で、どうしても改善したかった原動力のようなものがあれば、教えてください。

まず改修工事といえば、周辺テナントから工事騒音でクレームが来ないように夜間や土日に作業するケースがほとんどです。
しかし夜間作業は集中力が持続しなかったり、作業時間が短縮されたりして、作業効率が低下してしまう環境であるということはもうだいぶ前からわかっていました。

また、オフィスビルなどの工事では利用者のいない土日に作業が行われるため、工事が長期化してしまうし、作業時間が短縮されたり毎週作業に来る人が違ったり、効率が悪くコストが増加する傾向にあります。しかし、これは仕方がないことで、あたりまえだというのがこの業界のスタンダードでした。

しかし、長期間の夜勤になると社員が辞めてしまう。特に若手社員の離職が増加。
これは業界全体で同様の悩みであり、近年深刻になってきました。労働条件の厳しさからの若年者の建築離れや、ベテラン職人は高齢化により引退してしまう。実直ないちばんの「課題」と言ったら、人手不足だと思います。

だって、いくら営業が工事の仕事をとってきても、人がいなきゃ何もできないのが建設業界ですからね。それに、世の中がどんなにAIとか機械化といっても、建設現場は手作業、人の手仕事なんですね。職人の技術・技能が必要な世界、その継承がされないことも業界の重要課題で、当時、社長や専務が「なんとかせねば!」と考えて行動に踏み切ったのがはじまりです。

社長と専務が何百もの作業を分析し、一つ一つの作業を研究したと伺ってますが、ここに辿り着くまでには相当ハードな道だったと思います。当初はエンジニアもいなかったわけですよね。

そうですね、本当に悪戦苦闘だったと聞いています。
まず、工具メーカーに消音工具の製作を依頼したところでもちろん門前払い。仕方なく自分たちで作ろうとするも、消音化という工具開発の難しさとの戦い…。ただやっぱりさっき話した課題は本当に深刻で、やるしかないと。誰も手を付けていなかった騒音に着目し、そこに未来があると確信できていたことも大きいでしょう。

そんな課題をクリアできる工具を開発できたとはいえ、実際、工事関係者に受け入れてもらえるかはまた別の問題でありましたね。工事が静かになるなんて現場は思っていないし、まず信用してもらえない。それを伝えるのが特に難しい。もともと新しいものを受け入れがたい業界ということや、独自技術に対する競合他社からの反感もあったそうです。

しかし、やっぱり専門工事会社としての経験やノウハウがあるからこそ良い開発につながりますし、必ず業界の役に立つという強い信念があったのだと思います。また、工事の効率化により、働きやすい環境づくりを目指しています。そこに使命があります。

サイレントシステム開発経緯

本当にゼロからはじまり、「サイレントシステム」という工具・工法ができたのですね。

サイレントシステムセンターに開発ラボを設け、企画・設計・検証を行ったうえで、自社現場での試験施工を繰り返すというステップを重ねてきました。これまでに研究開発を続けてきたことが評価され、「勇気ある経営大賞(2017年)」「革新ビジネスアワード(2018年、2022年)」など多くの賞を受賞させて頂いてます。これからも皆さんの期待に応えられるよう、日々一緒に開発を続けていきましょう。

はい。とてもやりがいを感じます。SSチーム全体としての、これからの目標、目指すところがあれば教えてください!

もちろん、目標は改修工事を100%消音化することです。最終的には、サイレントシステムが改修工事のスタンダードになることを目指しています。現状、標準的な改修工事における約70%の作業を消音化できていて、残りの30%は固体伝播音も含まれますが…。

現場の声を拾い、常にフィードバックできることが自社開発の強みです。これからもテンポよくニーズにこたえていけるように開発チームと二人三脚で進めていきたいと思ってます。頑張っていきましょう。