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サイレントシステム研究開発

サイレントシステム研究開発Laboでは、工具の消音化・工法を研究し、エンジニアたちが日々開発に努めております。

サイレントシステム研究開発
Interview : Silent system Labo team

使いたい、使いやすいと思ってもらえるものを

発生音を抑えた工具の開発、工法の研究への思いを教えてください。

SSプロジェクトチーム全体のミッションは、消音工具とサイウォールの使用による「夜間作業から昼間作業への切り替え」です。もちろんそれが根底にありますが、一つ一つの工具や細かいパーツを開発している時にいちばん考えるのは、やはり「使いやすさ」です。実際の現場作業員の方々、そして工事管理者の双方が納得できるもの、使いたい、使いやすいと思ってもらえることが大事だと思ってます。

そうですね、私たちの開発のコンセプトは「発生騒音の低減」と「作業効率の維持」なのですが、結局は、使いたいと思えるもの=使いやすさというところ、そこに立ち返って開発してますね。
また、工具開発の常識と言われている “速く・きれいに・安く・強く” この要素にとらわれず、開発しています。いちばんが「使いやすさ」「使いたい」かどうかであることが大事だと考えています。

工事騒音のしない静かな工事現場が実現したらすごいだろうな、という、そこは開発者にとって一つのロマンのようなところもありますね。ロマンと言ったらちょっと大袈裟ですが…笑。
でも、本当に作業員やお客様に「いいね、コレ」って喜んでもらえる、ご満足していただけることを想像して開発をしています。

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長いトンネルの先に、見えた光

消音工具・工法における開発の難しさ、また楽しさを教えてください。

難しさ、難しいことばかりです…笑。
誰もやったことがない、あるいは、誰かがあきらめるほどの消音レベルが求められるわけですから、実際、難しいです。技術難易度はかなり高いと思います。従来工法では簡単なことでも、音を低減させる場合は、作業の細分化で手間が増え、作業効率が大幅に低減してしまうことも多く、ただ音をなくすということだけではなく、作業効率を可能な限り維持した状態で、というところが最大の山ですね。

そうですね、音を低減ということだけではなく、とにかく目標を達成できるか?というところが難しいですね。ハードルが高いだけでなく、いくつもある。一つ大きな山を登って頂上に来ても、もっと高い山が目の前にあって、そこを登らないと道はないというような感じです。
また、現状より少し静かになったぐらいでは、商品化はできないですし、夜間工事を昼間の工事にできるレベルというと、達成すべき目標がとても高いですから。消音化できたと思っても偶然の場合もあったり、そう簡単には静かにならないですね…。あとは、人によっても考えが違う、いい評価と悪い評価が混在するとき、どこまでを反映させるべきかの判断も難しいところですね。

楽しさ。大変ですが、ものづくりですからもちろん楽しさもありますよ。消音化のために立てていた仮説が当たった時、長いトンネルの先に光が見えたような感覚になりますね。できるかも、という瞬間にアドレナリンが出る、そこでもう一歩頑張れるというか、そこからは走り切るぞ、という気持ちが湧いてきます。あとは現場での試験施工で「これなら使える」「使いやすい」と評価していただいたときの達成感。ガッツポーズですね。

あたりまえを変えていくために

消音工具はどのようにして開発しているのですか

従来工法の騒音作業を一つ一つの動作レベルに分解し、どの作業の時にどの様な音が発生しているのかを分析するところからはじまります。
そこからですね、どうすれば消音化を達成できるか検討し、アイデアを出す。
仮説を立てて実験し、社内の試験場で試作機の制作と検証を行い、地道に効果がある方法を見つけていきます。また、設定した性能を発揮できた工具は、現場で何度も評価していく。ヒアリングを行い、いただいた意見を参考に改良するという繰り返しで、OKという結果になるまで続けます。

日々、開発とともに、改良という課題が常にあるのですね。

そうですね、製品というものに完璧な完成はなくて、改良は続いていきます。
時には厳しい意見ももらいますが、いただいた意見を形にできたときに、「できたのか!」と喜んで使ってもらえるようになることがあり、使う方からのフィードバックは、製品づくりにはとても重要な工程であると考えています。

やはり「あたりまえを変えていく」ということには持続的なエネルギーと、一緒にコツコツ取り組んでいくことのできるチームと環境がとても大切です。働きやすい環境や、持続的な環境づくりのために、という思いはあります。夜間や土日作業があたりまえな建設業界の「あたりまえを変えていく」ことにチームで向き合っています。そして、対応できる作業項目を増やすべく、工具・工法の開発を進めていきたいと考えています。

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